2012年の末頃にGoogleはスパムサイトを駆逐すべく検索エンジンのアルゴリズムを大幅にアップデートしました。

それはこれまでのパンダアップデートやペンギンアップデートとは違い、更に大幅なものでハミングアップデートと呼ばれるものでした。

ハミングアップデートから少し経ってから、実質のないコンテンツとして手動のペナルティを課されたサイトが続出しました。

最初の内はトレンドサイトなどの中でコピペが多いものやオリジナル性に欠けると判断されたものが手動ペナルティの対象でしたが、今ではトレンドサイトだけではなくその他ジャンルのブログやサイトなども手動ペナルティを受ける事態へとなっています。

ここまでの検索エンジンの変動は珍しく、手動でここまでやることもなかなかありませんでした。

この動きを見ると、将来的には一次情報のみを載せた本当のオリジナル性の高いサイトしか生き残れない時代がやってくると予想できます。

ユーザーにとって有益な情報を提供しているサイトのみを検索結果に表示させるというGoogleのポリシーがありますが、これを自動的に行うGoogleの仕組みは一体どうなっているのでしょうか？

■Googleからの公式発表での警告

2014年1月27日にGoogleのサイト運営者向けブログで警告が正式に発表されました。

これは英語版のブログでの発表だったのですが、今までも警告していたにも関わらず無断転載やコピペ、広告誘導のみの中身のないサイトの氾濫が後を絶たなかったので改めて警告をしている内容になっています。

人間の目から見て、広告誘導だけの中身のないサイトというのは分かる場合がほとんどです。

しかしオリジナル性のないブログやサイトというのはGoogleは一体どのようにして判断しているのでしょうか？

実際にほぼオリジナルの文章で書かれたトレンドサイトなどもGoogleの警告内容に引っかかり、圏外に飛ばされたりもしています。

完璧なコピペはロボットでもわかるにしても、ほぼオリジナルの記事はどこまでが一次情報で、どこまでがリライトなのかは判断が付きづらい場合がほとんどです。

■Googleの有する人工知能の力

Googleは手動によるペナルティ以外はロボットによる自動的なアルゴリズムによりスパムサイトを検索結果から排除しています。

その人工知能の技術の高さはさすがGoogleと言ったところで非常に注目されています。

一昔前はSEOには被リンクが最重要とされていたので、発リンクを大量に行い、その対価を得るSEO業者も多くいました。

今でもそういった業者はたくさんいるのですが、そういった手法はGoogleのロボットにより分析されて排除されてしまいます。

通常の流れでリンク付けされたサイトとSEOのために意図的にリンク付けされたものを構成、単語、文節などから判断して比較することが出来るのだそうです。

あくまでもロボットなのですからどこまでの正確さを持ち合わせているのかは一般人の我々にはわかりませんが、天才集団であるGoogleが最も力を入れている検索エンジンのアルゴリズムの部分ですから、それは相当な精度なものなのだと推測できます。

また、自然言語解析の技術も相当向上していて、これでコピペやリライト、自動的に書かれた文章などを判断出来るのだそうです。

インターネットの技術が出てきてから、SEOの隙間を縫うようないわゆるブラックハットと言われる手法は常に編み出され続けてきました。

そしてそれを駆逐すべく、Googleは更に技術力を向上させてそれに立ち向かってきます。

長期的な目線で見ればやはり正攻法でブログやサイトの運営をしていくのが一番です。

自分オリジナルの文章や画像、時には映像などを交えて価値の高い情報を発信していけばそれが評価されるのは当たり前の時代がやってきます。

無理にSEOを意識して色々と施策を行うよりは、価値ある情報をいかに作り出すか、それを第一に考える、ある意味原点回帰の考え方が必要になってくるのかもしれません。