世間では佐村河内守のゴーストライター問題が注目を集めています。
3月に入って、佐村河内守本人が謝罪会見を開きましたが、風貌が今までと全く違ったこと、そして逆ギレのようにゴーストライターである新垣隆氏を訴えると発言したことで更に泥沼化しそうな問題となってきました。
■佐村河内守というプロモーター
佐村河内守のゴーストライター問題から見るネットビジネス
佐村河内守は自分が表に出ずに、プロデュースやプロモーションを請け負う立場の人間だったら真っ当に成功していたかもしれません。
ただ、昔から虚言癖があったと証言している人もいるので、そういった問題があったことが事実であれば成功はしなかったのでしょうけどね。
今回、ゴーストライターがいるという事が明るみになってから問題が大きくなってきましたが、もしこれがゴーストライターではなく、全聾でもなく、実際に佐村河内氏本人が楽曲を作っていて、数十万枚ものCDが売れていれば彼は本物ということになります。
しかしCDのセールスは彼が耳の聴こえない作曲家というレッテルの元売り出し、成功したものです。
楽曲そのものが素晴らしいと思って購入した人たちもいたかもしれませんが、どこかで全聾の作曲家の書いた曲という認識はしている訳です。
CDを買ったりコンサートに足を運んだりした人たちからすれば、騙されたと思う人もいるかもしれません。
しかし、どこからどこまで正しければ騙されていないのか、逆にどこまで嘘だったら騙したことになるのか正確な境界線を引くことは非常に難しいですよね。
小説など本の類ではゴーストライターなんて当たり前に存在していますから。
ある商品を開発して莫大なセールスにつなげるということだけ考えると、手段はまずかったにしろ佐村河内氏はそれに成功した訳です。
自分自身を嘘偽りで固めて、ブランディングをした結果セールスが成功したという風に見ても間違ってはいません。
ある意味彼はプロモーターに徹した方が良かったのかもしれません。
■摩訶不思議な謝罪会見
この謝罪会見がまずかったですね。
ゴーストライターである新垣隆氏との見解の違いから、彼を訴えると佐村河内守氏は発言しました。
罪名は名誉毀損だそうです。
しかし彼の名誉はすでにありません。
自分の手で毀損されているのですから実際に訴える事は難しいでしょう。
自分が書いたという曲が実は他人が書いたものだったという大嘘があるところに、電話で話したことはないとか、もうこんなことはやめにしようと言われた事は一回だけだとか、ほんの瑣末な事を取り上げて訴えるというのはどうなんでしょう。
謝罪会見を見ている人もCDを買った人もコンサートに行った人も、佐村河内氏によって傷ついた数々の人たちの論点はそこではありません。
そんな細かいことに食いついて告訴するというのは驚きでした。
佐村河内守の思考回路がどうなっているのか不思議で仕方ありませんでした。
ここは謝罪会見の場なのですから、まずは全面的に謝罪するべきなんです。
目的のために開かれた場で真っ当にその目的を遂行していく必要があります。
■ネットビジネスに置き換えてみると
強引にネットビジネスに置き換えてみると、目的と論点がずれてしまうという事は多々あります。
元々お金を稼ぐための手段としてネットビジネスを選択した人が、だんだんと具体的な作業がずれていってしまうことがあります。
ノウハウの提供者はこれだけやれば必ず稼げるという内容を網羅したマニュアルとサポートを提供します。
お金を稼ぎたいと思ったサポート生は最初はマニュアルに添って作業をします。
しかし作ったブログが形になるかならないかくらいの時に、「ここのフォントをもっと大きくしたい」とか「ヘッダー画像をこういう風にしたい」とかマニュアルに関係ない見た目の部分にこだわってしまう人が結構います。
もしそういった事がマニュアルに書いてないのであれば、ノウハウ提供者はその部分は稼ぐことには直結しないと判断しているはずです。
そんな細かい事にはこだわらなくても稼げると確信しているのです。
なので教えてもらう側の人間がそういったことにこだわってしまい、結局目的である稼ぐということに対して遠回りをしてしまうというパターンです。
これは本筋である目的を忘れて余計な瑣末なことにこだわりすぎてしまったという結果です。
まずは目的である稼ぐということを実現するためのノウハウがあるのですから、そこに特化してとにかくやっていく事が大事なんですね。
佐村河内守の謝罪会見もひたすら誠意を見せて説明をして謝罪をすればここまで泥沼にならなかったのかもしれません。
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