新技術の広まる過程を分析して定量化したものの中で有名なものがロジャーズのイノベーション普及モデルがあります。
エベレット・ロジャーズはイノベーション普及学という本の中でこのモデルを提唱しています。
このモデルは新製品の採用者の種類と数を時間軸で表しています。
縦軸が採用者の数で横軸が時間です。
それぞれの層を説明すると、イノベーターは革新的採用者とも呼ばれ、自分の利益はあまり考えずにとにかく新しい機能を重視する人たちです。
アーリー・アダプターは初期採用者とも呼ばれ、イノベーターの様子を見て採用をする人たちです。
彼らは何でも新しいものを採用するというイノベーターとは違い、利益を重視しています。
アーリー・マジョリティは前期大衆とも呼ばれ、社会的には比較的早い段階で新商品を採用するとされる人たちです。
レイト・マジョリティは平均的なメンバーが採用した後に採用する人たちです。
新しいアイデアに対してはその有用性に確信が無ければ採用には至りません。
他の人たちの後押しや圧力があって初めて採用する大勢順応型とも言えます。
ラガードは採用遅滞者とも呼ばれ、新商品を最後に採用する人たちです。
彼らの多くは孤立者に近いとされていて、疑り深く伝統的思考である場合が多いとされています。
例えばiPhoneのような今までになかった新商品をいち早く購入する層はイノベーターと位置づけられます。
iPhoneはだいたい1年に1度新しいものが発売されますが、毎回並んでまで買う人がいますね。
彼らは新しいiPhoneの機能性に惚れて買っている訳ではなく、新しいからという理由だけで買う動機になるのです。
新商品を買う層はこのように分類出来るため、何らかの新商品を買った人は間違いなくこのカテゴリーのどこかに分類されます。
これをネットビジネスで考えてみましょう。
例えばあなたがメルマガアフィリエイトなどで読者さんに商品をオファーする場合。
どの層を狙って行けばいいのかと言うとまずはイノベーターとアーリー・アダプターです。
一般的な商品と違って、ネット商材は期間限定販売などが多いです。
商材だけではなく、自分自身のコンサルを売り込む時も人数限定などの場合は売り切れという概念があります。
そんな時、いつまでも迷っているお客さんばかりでは期間内に全て売り切ることが出来ない可能性もあります。
そのためにはオファーをかける見込み客にはオファーをかけたらすぐに買ってもらう必要があります。
そのためにはメルマガ内でお客さんと信頼関係を築き、限定生であることを伝え、イノベーター、アーリー・アダプターになってもらう必要があります。
この部分は教育ということになりますが、これを意識してメルマガを発行することでオファーの成約率は間違いなく変わってきます。
普段はあまり意識しないかもしれませんが、お客さんとコミュニケーションを取るときには意識してやってみてくださいね。
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